自分をはじめ、我が家はアレルギー体質の一家なので、できる限り自然食品店で購入した無添加や、無農薬、それに準ずる食材を使うようにしているが、100%というわけにはいかず、普通のスーパーでも買い物をするので、農薬が気になり、ホタテパウダーというものを使っている。
ネットでは、ホタテパウダーに農薬除去能力なしとの情報も散見されるので、気になって調べてみる。
マサチューセッツ工科大学 Lili He博士の研究
マサチューセッツ工科大学のLili He博士の研究で、重曹で農薬が落とせるというという結果が発表されているという記事を目にしたのでググってみる。
ホタテパウダーと重曹は、ともにアルカリ性なので、参考になる。
chatGPTに要約してもらうと、以下のような内容。
引用 https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.7b03118
この研究では、リンゴに付着した農薬を取り除く方法について調べました。市販の洗浄剤や家庭で作れる洗浄液の効果を比較したところ、重曹(炭酸水素ナトリウム, NaHCO₃)溶液が最も効果的であることがわかりました。
研究のポイント
- 重曹水で洗うと表面の農薬がよく落ちる
- チアベンダゾール(thiabendazole) → 12分で完全に除去
- ホスメット(phosmet) → 15分で完全に除去
- 水道水や漂白剤(Clorox)よりも効果的
- 農薬が果肉に染み込むと完全に落とせない
- チアベンダゾールはリンゴの皮の奥まで浸透しやすい
- ホスメットより4倍深く浸透し、洗っても完全に除去できない
- リンゴの農薬対策
- 重曹水で洗うと、表面の農薬は落ちやすい
- 皮の内側に入った農薬は、洗うだけでは取れない
- 皮をむくと農薬は減るが、栄養も一緒に失われる
この研究から、農薬を減らすには重曹水で洗うのが有効だとわかりました。ただし、完全に取り除くには皮をむく必要があります。
ホタテパウダーと重曹のちがい
ホタテパウダーはph12の強アルカリ性、重曹はph8.2の弱アルカリ性。
どちらも、キッチンやトイレなどの酸性の汚れ落としや、野菜果物の洗浄に使うことができるが、ph値の高いホタテパウダーは、直接触れたり、アルミや木製品に使わないように気を付ける。
それさえ気を付けたら、ph値の高いホタテパウダーのほうが農薬除去効果は期待できそう。
重曹やホタテパウダーに、農薬除去効果は期待できそう
この研究成果からは、表面の農薬除去効果は期待できそうだと感じた。この一例からだけで絶対とはいえないが、万一効果がなかったとしても、重曹やホタテパウダーはしっかり洗い流せば害があるものではないし、農薬除去に役立てていこうと思う。
確実に安心できる野菜を手に入れるためには、家庭菜園をやるしかない。なので菌ちゃん農法を取り入れた家庭菜園に取組中。

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